手だけでなく身体も優太に寄り添わせながら歩いていると、今ここに誰もいないからか、この世には優太とあたしのふたりきりになってしまったのではないかという気持ちになってしまう。
それほど、この緩やかな波の音や頬を撫でるやさしい風が心を癒してくれる。
「なあ、絢華」
「ん?」
ちらりとあたしの方を見た優太は、また海へと視線を戻す。
「俺、こんなに女にハマるなんて思いもしなかったよ」
「え」
突然何を言い出すのかと思わず瞳を見開いてしまう。
「俺にはずっとバスケしかないと思ってたんだ……絢華と出会うまでは」
それほど、この緩やかな波の音や頬を撫でるやさしい風が心を癒してくれる。
「なあ、絢華」
「ん?」
ちらりとあたしの方を見た優太は、また海へと視線を戻す。
「俺、こんなに女にハマるなんて思いもしなかったよ」
「え」
突然何を言い出すのかと思わず瞳を見開いてしまう。
「俺にはずっとバスケしかないと思ってたんだ……絢華と出会うまでは」



