一番星シリーズ~おまけSS

優太は繋いでいるあたしの手を引いて自分の胸におさめると、ぎゅっと抱き締めてきた。


大きな優太の胸にすっぽりとおさまったあたしは、優太の温もりを全身で感じるからかとっても暖かくて。


けれど、優太はどうなの?


結局暖かいのはあたしだけじゃないの?



「優太、これも優太よりあたしの方が暖かくなってるよ」


「はは、まあそうだな。俺ん中におさまってるしな」



そう言って笑っている優太だけれど。



「それじゃ意味ないじゃん!」



優太の胸を押して離れようとしたけれど、背中に回った腕にさらに力がこもって全く動かない。



「つーかさ、俺もすっげえ暖かいぞ」


「え」


「絢華から伝わってくる熱が俺にとっては湯たんぽみてえだ」