『一晩くらい大丈夫よ。どうにかなるんだから任せておきなさい』


『でも……』



それでも申し訳なくて頷けないでいるあたしに、お母さんはやさしく微笑む。



『本当に無理だと思ったら電話するから。ね?』



電話を掛ける仕草をしながらそう言ってくれて。


心配ではあったけれど、その気持ちが凄く嬉しかったからこくんと頷いたんだ。


でも実際にこうやって離れてみるとやっぱり気になるもので。