確かに普段は隣に葵衣や圭介がいるから、声を潜めながら静かに身体を重ねている。



「我慢、できなかった。つーか、我慢しなくていい?」


「え?」



過去形が、何故か現在のことになっていることに気づき、どういうことなのかと訊ねようとするあたしよりも先に舜が口を開く。



「もう一回シたい」


「え……ええっ!」


「つーか、シよう」


「ちょっ、舜!?」



腕枕を解いてあたしに跨がってきた舜はそのまま噛みつくように唇を重ねてきた。