そういって、花に寄り添う。

ルイやゆうたちはヤレヤレといった様子だったけれど、何も言わない。

そして、小山くんの平手打ちが、あたしの頬をクリーンヒットした...。


________......

もう...無理だなぁ...。

クラスでは花たちに酷いイジメを受ける日々。

ついに好きな人にも軽蔑された。

もうあたしが生きる意味なんて、無くなってしまった。

...このままもう、この世界に溶けてしまいたい。


そういえば、あたしの名前、なんだっけ?

誰も呼んでくれなくて、忘れちゃった。

いつもいつも、

アンタ

お前

てめぇ

...etc.

ある日の花の歌うような声を思い出す。

《本村 小百合ちゃんねっ!
これから、よろしく~♪》

ああ、そうだ。

あたしの名前は、

モトムラ サユリ。