(明日、保冷剤返してもらおうかな。)
────ダム...ダム
バスケットボールの音かな?ちょっと、覗いてみてもいいよね...。
(あっ。一ノ瀬君!)
なんだか、ちょっと嬉しくなった。
体育の時みたいにバンバンシュートを決めていく、でもさっきと違って見えるのは何なんだろ。
「────そうですね。やっぱり必要になりますかね...。」
「────まぁ、3年ばかりですから、1年がいないとなると...」
つい隠れちゃったけど、なんだか、盗み聞きしてるみたいで複雑だ。
(堂々としなきゃ。泥棒みたいだよ。)
静かにたち上がろうとしたが、扉にぶつかって鈍い音が響いたみたい。
これくらいって、思ったけど先生達は聞き逃さなかった。
「あっいた。朝比奈さん、ちょっといいかしら?」
怒られるのかと思ったけど、先生はすごく冷静だった。
でも、恐る恐る聞いてみた。
「なんでしょう?」
「ちょと、頼みがあるんだけど。」
────体育館
「次!試合!」
「────はい!」
みんなが、一心不乱に一つのボールを追っていく。
「ごめんね、アリアちゃん。いきなりこんなこといって。」
浅田先生は、体育の先生だ。今年入ったばかりだが、今どきの女子高生っぽい喋りとノリの良さで、女子から受けまくりだ。
「まッマネージャーですか...。」
説教されるのかと思って、正座で座ってしまったけど。足が限界。
「うん。一生のお願い!無理にとは言わないけどね。」
多分、〃一生のお願い〃を振りまいているんだろうな。
そんな言葉を呑み込んだ。
「でも、なぜ私なんですか?」
すると、先生は目を見開いて「何いってんの」と言わんばかりに私の手を力強く握った。
「だって、嬉しそうに見てたじゃん!〃練習〃」
しまった。誰かにあんな所見られるなんて思いもしなかった。
恥ずかしい、恥ずかしすぎる。
「アリアちゃんみたいに、こんなに熱心な子はいないよ!」
私は、あまり交流がなかったけれど本当に女子高生っぽい喋りだな。私とまるで逆。
(マネージャーだけで大げさな...。)
浅田先生は、大げさだって噂に聞いてたけど話してみると、だいぶ大げさだ。
「......」
しばらく黙り込んでしまった私に浅田先生が口を開いた。
「ほら...マネージャーってみんなを支えるっていうかさ、じっと見れる人じゃないとダメなんだよね...。」
「......」
コミュニケーション能力が低い私はこうゆう時、なんて言えばいいかわからなかった。
「やっぱりダメだよね...。マネージャーって案外力いる仕事だし、ましてや強豪校となっちゃうとね...。やだよねやりたいこと沢山あるのに、自分の時間がなくなっちゃうのは...。」
(そんなこと...ないです。)
心ではそう思うんだけど、口が開かない。
「......」
浅田先生の助けになりたい。でもこんなに、ここで口が開かなくなっちゃうくらい内気な自分がそんなこと出来ないよ。
「──── 一ノ瀬!シュート!」
遠い所からパスをもらってから、一ノ瀬君は綺麗に振りかぶった。
(入らないでしょ...!)
思わず立ち上がってしまった私に、浅田先生は驚いたみたいな顔をした。
────ストン...
一ノ瀬君の投げたボールが綺麗に入ってチームが完成をあげた。
「一ノ瀬君、また3Pシュート決めちゃった。」
自分の事じゃないのに、なんだか浅田先生は嬉しそうにしている。
( さっき見てた時にも感じた。なに、かなこの感じ。)
授業の時とまた違ういや、全然違う。
ここで練習する一ノ瀬君は、私からは想像出来ないくらいに、真剣だ。
(なにか、してあげたい。)
マネージャーになればこの感じも、もっと分かるかもしれない。
気付いたら、口が勝手に開いてた。
「私でよければ...」
先生は、諦めきっていて私が言った言葉に気づかないみたい。
「そうよね…無理よね…えっ?」
今にでも顎が外れそうなくらいに大きくポカンと先生は口を開いて
「ほんと?ほんとに?」
「じゃあ!明日からよろしくね!」
浅田先生はやっぱり大げさだ。でも浅田先生が人気の出る理由を、ちょっと分かったかもしれない。
「────終了!」
タイミング良く終わったようだ。
「じゃあ、最初のお仕事お願いできる?これ、配ってきて?」
「りょっ...了解です...。」
────ダム...ダム
バスケットボールの音かな?ちょっと、覗いてみてもいいよね...。
(あっ。一ノ瀬君!)
なんだか、ちょっと嬉しくなった。
体育の時みたいにバンバンシュートを決めていく、でもさっきと違って見えるのは何なんだろ。
「────そうですね。やっぱり必要になりますかね...。」
「────まぁ、3年ばかりですから、1年がいないとなると...」
つい隠れちゃったけど、なんだか、盗み聞きしてるみたいで複雑だ。
(堂々としなきゃ。泥棒みたいだよ。)
静かにたち上がろうとしたが、扉にぶつかって鈍い音が響いたみたい。
これくらいって、思ったけど先生達は聞き逃さなかった。
「あっいた。朝比奈さん、ちょっといいかしら?」
怒られるのかと思ったけど、先生はすごく冷静だった。
でも、恐る恐る聞いてみた。
「なんでしょう?」
「ちょと、頼みがあるんだけど。」
────体育館
「次!試合!」
「────はい!」
みんなが、一心不乱に一つのボールを追っていく。
「ごめんね、アリアちゃん。いきなりこんなこといって。」
浅田先生は、体育の先生だ。今年入ったばかりだが、今どきの女子高生っぽい喋りとノリの良さで、女子から受けまくりだ。
「まッマネージャーですか...。」
説教されるのかと思って、正座で座ってしまったけど。足が限界。
「うん。一生のお願い!無理にとは言わないけどね。」
多分、〃一生のお願い〃を振りまいているんだろうな。
そんな言葉を呑み込んだ。
「でも、なぜ私なんですか?」
すると、先生は目を見開いて「何いってんの」と言わんばかりに私の手を力強く握った。
「だって、嬉しそうに見てたじゃん!〃練習〃」
しまった。誰かにあんな所見られるなんて思いもしなかった。
恥ずかしい、恥ずかしすぎる。
「アリアちゃんみたいに、こんなに熱心な子はいないよ!」
私は、あまり交流がなかったけれど本当に女子高生っぽい喋りだな。私とまるで逆。
(マネージャーだけで大げさな...。)
浅田先生は、大げさだって噂に聞いてたけど話してみると、だいぶ大げさだ。
「......」
しばらく黙り込んでしまった私に浅田先生が口を開いた。
「ほら...マネージャーってみんなを支えるっていうかさ、じっと見れる人じゃないとダメなんだよね...。」
「......」
コミュニケーション能力が低い私はこうゆう時、なんて言えばいいかわからなかった。
「やっぱりダメだよね...。マネージャーって案外力いる仕事だし、ましてや強豪校となっちゃうとね...。やだよねやりたいこと沢山あるのに、自分の時間がなくなっちゃうのは...。」
(そんなこと...ないです。)
心ではそう思うんだけど、口が開かない。
「......」
浅田先生の助けになりたい。でもこんなに、ここで口が開かなくなっちゃうくらい内気な自分がそんなこと出来ないよ。
「──── 一ノ瀬!シュート!」
遠い所からパスをもらってから、一ノ瀬君は綺麗に振りかぶった。
(入らないでしょ...!)
思わず立ち上がってしまった私に、浅田先生は驚いたみたいな顔をした。
────ストン...
一ノ瀬君の投げたボールが綺麗に入ってチームが完成をあげた。
「一ノ瀬君、また3Pシュート決めちゃった。」
自分の事じゃないのに、なんだか浅田先生は嬉しそうにしている。
( さっき見てた時にも感じた。なに、かなこの感じ。)
授業の時とまた違ういや、全然違う。
ここで練習する一ノ瀬君は、私からは想像出来ないくらいに、真剣だ。
(なにか、してあげたい。)
マネージャーになればこの感じも、もっと分かるかもしれない。
気付いたら、口が勝手に開いてた。
「私でよければ...」
先生は、諦めきっていて私が言った言葉に気づかないみたい。
「そうよね…無理よね…えっ?」
今にでも顎が外れそうなくらいに大きくポカンと先生は口を開いて
「ほんと?ほんとに?」
「じゃあ!明日からよろしくね!」
浅田先生はやっぱり大げさだ。でも浅田先生が人気の出る理由を、ちょっと分かったかもしれない。
「────終了!」
タイミング良く終わったようだ。
「じゃあ、最初のお仕事お願いできる?これ、配ってきて?」
「りょっ...了解です...。」
