何時間しただろうか、目が覚めると茜色の光がカーテン越しからも感じる。
ここは保健室の様だ。
少しツンとした保健室特有の匂い。
嫌いじゃない。
身体を起こすと、周りに気配は無かった。
頭の痛みも取れているようで、枕を触るとタオルで包まれた保冷剤がぬるくなっていた。
「体育祭終わっちゃったかな…… 」
「名取川サン起きた? 何も言わないからびっくりしたわ 」
カーテンからパッと出て来た、猛先輩やっぱりピアノのあの人に、雰囲気が似ている。
「すみません。ずっと付き添ってくれたんですか? 」
猛先輩は軽く頷く。

