『 では、両チームよーーーーい』
――ピーーーーーーー!
お馴染みの合図で、競技が開始する。
第1戦、名取川サンにしか目がいかない。
懸命に玉を何個も集めては、投げている彼女から目が離せなかった。
どうしてか? 心配だからである。他に理由があるか? ……あるかもしれないが、俺にとっては心配する以外ないんだ!
第1戦は白組が勝ち、第2戦は紅組が勝った。第3戦へと続き、俺は早く終われと祈るばかりである。
そしてまた、ピーーーーーーー!と開始の合図が鳴った。
すると、勢いよく走っては投げていく女子達。始まってまだ数十秒も経っていない。
1、2回戦は上手く後衛の方で、玉入れを切り抜けていた名取川サンは、3回戦だからであろうか心無しか前のめりに見える。
すると、名取川サンは女子たちの圧に押され、そのまま沢山の女子たちの足元に倒れてしまったのだ。

