そして借り物競走が終わり、お昼休みになった。
校舎裏が穴場なのか、生徒があまり居なくて唯ちゃんと一緒にお弁当を持ってきた。
「 矢野先輩とじゃなくて良かったの? 」
「いーのいーの!! 先輩は色々忙しいっぽいから! 」
幸せそうな笑顔をしている唯ちゃんに釣られて、私も微笑む。
校舎裏のベンチに腰を下ろせば、弁当を広げる。
「そう言えば、お姫様抱っこされた時何言われたの? 唯ちゃん赤くなってたし! 」
「な、なんもないよ〜! 暑かったしさ? 」
「 ふ〜〜ん? 」
私が意地悪くにまぁと微笑むと、唯ちゃんは何も知らない知らないとでも言うような様子で、弁当箱を開ける。
恥ずかしさを紛らわせる為か、パクッと卵焼きを食べる彼女は可愛く見えた。

