唯ちゃんは俯き、足元に転がっていた石を蹴る。今表情がどうなっているかわかんないけど、きっと赤くなってると思う。
変わって隣の矢野先輩は驚きの余り、顔が固まってる。
数秒後、今の現状に理解が追いついたのか、どこか嬉しそうに手を自分の口元にやると、唯ちゃんの方に向き直り。
近くにいた生徒からマイクを奪うと
『 唯。これ、本気だよな? 』
唯ちゃんはコクリと頷く。
すると、矢野先輩は唯ちゃんを周りに見せつけるように抱きしめ。
『 これから、唯は俺の大事な彼女だ。ぜってぇに手ェ出すなよ! お前ら! 』
と言えばマイクをさり気なく生徒に返し、唯ちゃんの顔を上げさせると、軽く額にキスを落とした。
その瞬間、周りからはキャーキャーと黄色い悲鳴と同時に〝おめでとー! 〟と歓喜の声も上がっていた。
私も混ざって〝おめでとー!! 〟と叫んだ。

