そう、お姫様抱っこをしたのである。
周りからはキャーキャーと、黄色い悲鳴が上がる。男子は面白がってかふぅーふぅー騒いでいる。
唯ちゃんは、何かを抗議しているようだが、矢野先輩に耳元で何かを言われたのか、顔を真っ赤にして静かになる。
何言われたんだろう。
そんな風に思うも、次々とまだ走っている3人を抜いていき、無事3位と上から数えた方が早い結果になった。
『 では、お代の確認です!……なんと! 〝好きな人♡〟でーーーーーす!!!! でましたーー!! 』
満面の笑みで拍手するお題の確認係であろう男子生徒。
衝撃のお代にわたしも唖然とする。
でも、同時に少し嬉しくなった。
気が早いであろうか、矢野先輩の努力が報われたようで嬉しいなと、私はそんな事を思う。

