背の順で決まっている席。もちろん私は一番前である。
唯ちゃんの晴れ姿が見れるから、こういう時は悪くない。
『 ではでは〜、借り物競走〜〜!!! 好きな人♡ が当たるのは誰だろうか〜! 』
入場門からぞろぞろと出てくる男女、その中には唯ちゃんもいる。私に気づくと手を笑って振ってくれ、私もそれに手を振り返す。
唯ちゃんは最後のレーン。
続々とスタートしていき、眼鏡をかけている人や友達や、朝ごはんパンを食べた人など色々である。
そして最後のレーンになり、唯ちゃんがホイッスルでスタンバイをする。
まだ、好きな人♡というお題も残っている。
『さぁ〜最後のレーンだぁ! 俺のマイハニーは好きな人♡ を 当ててくれるだろうか〜! 』
「 誰がマイハニーだこの野郎!!!! 」
ケラケラと笑いながら放送をしている矢野先輩に、距離的に聞こえないと思うが、抗議するようにキッと睨みつけ何かを叫ぶ唯ちゃん。

