「へェ、昌からアタックとか珍しーな。いい子見つかったの? 」
菓子パンを食べ終えたのか、手をパッパとカスを振り払うようにする彼は、俺が聞いた言葉に嬉しそうにニコニコしながら頬杖をつく。
「その子1年生なんだよ〜 。ピアノの彼女の事知りたければ聞いてみようか〜? その子すごく可愛くてさ〜、橋本唯ちゃんって言うんだけどさ! 」
「はいはい、聞くなら自分から聞くからいいよ。余計な事すんなよ? 」
俺が、キッと睨み念を押すように言えば降参するように両手をあげ〝わかってる〟とおちゃらけたように笑う。
ならいい、と俺も最後に残っていた唐揚げを口に放り込み弁当箱を片付けた。
「 そう言えば、ピアノの彼女の事なんかわかったのか? 」
「メロンパンが好きらしい、あと1年って事ぐらい 」

