そこからは早かった。
私は旧校舎まで走り、音楽室を開いた。
「君だと思ってた……! 」
そこに立つのは間違いなく猛先輩で涙が出た。
すると私の方へと紙飛行機を飛ばしてきて、その紙飛行機をキャッチする。
猛先輩へと視線を戻すと、開いてごらん? と言うように微笑んでくれた。
『 君が好きです
付き合ってもらえませんか?
九条 猛』
開くと、その中には見慣れた字で書かれたそれを、ぎゅっと握りしめた。
『好きです……大好きなんです!! 』
ぎゅっと胸を掴んで、出せる限りの声で叫んだ。胸の奥から溢れてくる気持ちが涙に変わってボロボロと流れてくる。
『あなたの声、ピアノ全てが大好き……! 』
そう言うと私は柔らかく微笑んだ。
彼の目を見て私の気持ちを叫んだ―――。
「俺も……君が好きだっ」
fin.

