「ま、文化祭まで待ってろよ。お前にスペシャールプレゼェンット用意しとくからよッ」
昌は俺の肩を叩き、パチンと綺麗にウィンクをする。もっと下手だったらいいのに、上手にウィンクするもんだから腹が立つ。
『意味わかんねェッ! 何だよ別になんもねェだろ? 』
俺が怪訝そうな様子で言うが、どこか勝ち誇った様に笑う。
「いーからいいから! 俺に任せろよ」
いつもなら余計な事をするなと釘を指す所だが、今は奴の言葉が心強くて、どうする事も出来ないこの現状から手を差し出された気がして安心した。
『……任せたわ』
力無く微笑むと、〝弱気な猛君なんて初めて見たぞ〜? 猛をこんなにするプリンセスは罪な女だな〜〟と昌はケラケラ笑って言うから、静かに足を踏みつけた。
「ねェ、九条君。やっぱり私にしとかない? 」
放課後、俺のクラスは、そこまで急がなくても余裕で終わる準備らしく俺は少し手伝ったら第2音楽室へと足を運ぶ。
すると、数週間前は手紙が来ているはずの此処には、野田先生が待ってる。

