そう思い私は九条君に、接触した。
だいぶ仲良くもなり第2音楽室を貸し出すという貸しもできた。
そんな時だった、確実にこのまま行けば卒業するまでには落とせる予定だったの。
名取川サンが来たことによって、九条君の心をはいつの間にかその子の方へと向かっていた。
体育祭、きっと気づいてなかっただろうけど花火大会も一緒に居たのはわかっていたわ。
ピアノを毎日聴きに来ているのも……。
コンクールにまで彼女が来ているのは予想外だった。
こんな所にまで邪魔しに来てっ……と。
でも、九条君の音色はいつも以上に楽しそうで一緒に弾いてる私まで涙がでそうなほど、いい演奏で九条君が彼女に気持ちを届けようとしていたことがわかった。

