いつの間にか終わってしまった、ふたりの演奏は盛大な拍手が上がり席を立つ人もいた。
私も涙を拭えば拍手をして、嬉しそうにお辞儀をする2人を見た。
すると野田先生と視線が合った気がして思わず下に俯いた。
顔見られたかな……。
まぁ見られたからって何も無いよねっ。
そう思えば泣き腫らした顔をどうにかしようと、お手洗いに向かった。
『これで何とかなるかなっ』
赤みを帯びた目元は水で冷やされた為か、だいぶマシになり一つ息を吐いた。
もし、あの2人が付き合ってたとしても、告白ぐらいはしてもいいよね。
気持ちを伝えるだけでも……。
洗った手をハンカチで拭きながら、お手洗いから戻ろうと出ると野田先生と猛先輩の2人が立っていた。
どうしよっバレないよね……。

