これから行けば分かることだよ。
そしたらスッキリする。大丈夫。
自分の部屋から出て、階段を降りていくとリビングでは、お母さんとお仕事がお休みのお父さんがソファに座ってゆっくりしていた。
「あら、さくらおめかししてお出掛け? 」
『う、うんっ。友達のピアノのコンクール見に行くの』
ふふっと嬉しそうに飲み物を飲むお母さんに、照れたように笑った。
「そうなの。その友達って男の子? 」
『え、え〜っと……』
私は言葉にするのが恥ずかしくて、コクンと1つ頷けば、お母さんは笑って〝気をつけて行ってらっしゃい〟と言ってくれた。
「うんっ! 行ってきます! 」
そう笑って言えば玄関の扉を開いた。

