何処か距離感が普通ではない。
先生と生徒の距離感では無いのは確かである。傍から見たらカップルのようなのであろうか。
そう思うと不安になってきた。
先生と一緒にいる所を名取川サンに見られた事があったからだ。
もし、勘違いされてたらと思うがふんわりと笑って手を振り返してくれた表情を思い出すと、大丈夫かなと思えてきた。
『まぁ、先生と生徒だ。少なくとも俺は禁断の恋なんか興味ねぇよ 』
「ま、とりあえず気を付けろって事だ。変に乗せられんじゃね〜ぞ 」
俺はハハッと笑い、昌を見れば〝気をつけるわ〟と一言。
するとフッと笑って音楽室を昌は出て行った。
そして入れ違いで先生はヴァイオリンを片手に入って来た。
「 さっき矢野君が出てきたの見たけど、何か話してたの? 」
ふふっと微笑みながら俺に問い掛けてくる先生は余裕の表情である。
『 まぁ、色々とです 』

