嬉しさと同時に、隠れて聴いてることがバレるのが怖くて、自分の鞄をぎゅっと抱き締めてしゃがみこみ、ドアの前で目を強く瞑った。
「 また手紙だ。俺が書いた返事無くなってるし、読んでくれたって事でいいのか…… ? 」
男の子にしては少し高い声であろうか、でも安心する穏やかな声。
自分が書いた手紙が無くなってることに、少し嬉しそうな気がした。
すると、ぱらっと紙をめくる音が聞こえた。
あ、読まれてる……?
「この子は照れ屋なんかな? 女の子なんだろうけど、桜のマークがいつも書いてあるし 」
すみません。流石に名前を知られるのは恥ずかしくて、さくらの絵は私の名前から取ったの。少しでも自分が書いたっていう証が欲しくて…… 。

