「じゃ、名取川サンも行こうか。昌、名取川サンは俺が送ってくから、じゃあな」
『え? あ、えと、唯ちゃんまたね! 矢野先輩もさようなら! 』
前を行く猛先輩の後を追いながら、2人に手を振り猛先輩の斜め後ろについて歩く。
公園から出ると、猛先輩は自分の横を指さした。
「後ろ歩かないで、隣来なよ。気ィつかわなくてい〜から」
ふっと優しく笑う彼が、かっこよくて思わずカァっと顔が熱くなった。
私はトテトテと彼の横へ歩けば俯いて、出来るだけ控えめに歩く。
〝周りから見たら……こい、びとに見えたりするのかな……〟
そんな不純な考えを頭で浮かべては、ブンブンと頭を振ってその考えを打ち消す。
何を考えてんの私。ばか、ばか。
すると急に目の前に、ひらひらと揺れる手が目に映ってパッと視線をあげる。
顔を上げると、猛先輩がいて目をくしゃっとさせて笑う彼の笑顔はとても可愛くて、思わずへへっと釣られて笑顔になる。

