「さぁ゛〜ぐぅ〜らぁ゛ごぉ〜!! 」
「おいおいっ、唯っ落ち着け」
花火大会が終わって、待ち合わせた神社に猛先輩と一緒に向かうと、そこには唯ちゃんと矢野先輩が居た。
私が軽く手を振ると、物凄い勢いで走ってきた唯ちゃんは、そのまま私に抱き着く。
『 ごめんね、唯ちゃんっ。私は無事だよ? 猛先輩が助けてくれたからね! 』
「いや、俺はなんもしてねェよ」
「たぁ゛けェ゛るぅ゛せんぱいいいいい、ありがとうございましたァァ」
私に抱きついたまま、私の斜め後ろに立つ猛先輩に泣きながらぶんぶん頭を振っている。
私はよしよしっと背中を撫でれば、何処か呆れた様に苦笑いをする矢野先輩と一緒にハハッと笑う。
「ほらほら唯サン、桜子ちゃん無事だったんだしさ? 帰ろーぜ。送ってやるから」
矢野先輩が唯ちゃんの肩をポンポンと触ると、〝う゛ん、う゛ん〟と頷けば私から離れ矢野先輩の方へと駆け寄る。
その唯ちゃんの手を取り、唯ちゃんの頬に流れる涙を親指でそっと拭う矢野先輩はすっかり唯ちゃんとお似合いカップルである。

