私の頭の中は返事が来た事の嬉しさで興奮気味であった。
九条サン……。えへへ ……なんか嬉しい。
この1ヶ月、誰が弾いているのか分からなかった。その弾いている人の事が知れて、心が踊った。
すると、廊下から足音が遠くから聞こえてきたのがわかった。聴力が他の子より遥かに高い、実はそれが自慢であったりする。
私は、急いで手紙を置いて出来るだけ静かに蓋を閉じた。
そして私は、準備室へ続く扉に駆け寄り危機一髪入り込んだ。
だが、扉を完全に閉め切ることが出来なかった。
今まで聞こえなかったものが全て聞こえる。
段々近くへと寄る足音。
床に鞄を置く音。
そして、彼の声が。

