なりのじぶん

尾関くんはちょっとした段差に腰をかけ、私の方を見た。

「横来てよ」

「…」

男の人と2人で並んで座るなんて恥ずかし過ぎる。

なんか急に恥ずかしくなってきた。

「平気」

わたしがそう言うと彼はバッと立ち上がった。