・・・本気なんだ・・・

私の耳をあたためながら
一度も目をそらさずに言った一之瀬君の

真剣なまなざしと
手から耳を伝って感じる
熱いくらいの体温で

思いが伝わってきた。


―――一之瀬君は、本気だ。

   だったら、なんで?

   なんで、私なの?