トイレのドアが開く。

一之瀬君の、肩にぶつかる。

廊下がし――――んっと
静まり返る。

やばいぞ やばいぞ
っていう、皆の心の声が
聞こえてくるような気配。

「あっ」
と、トイレから出てきた男子。

キッと睨み付ける魔王。

足で、バンッとドアを蹴る。

「ううっ・・す、すいませ・・」

「気を付けろ!」

魔王のブラックオーラはハンパない。

ひぇ~
私、絶対、かかわりたくないっ!