病院の6階にあるカフェで、窓際のテーブル席に座った。

早苗ちゃんはアイスティー。
私はアイスミルクティー。

「さて。もう知ってると思うけど・・」

『先生は、一之瀬君と以前付き合ってたんですよね』

「ふふ。情報速いな。さすがJK」

早苗ちゃんは、細くて長い指でストローを持ち、一口飲んだ。

「南沢さんは、一之瀬君と今お付き合いしてるのね」

『ハイ』

「旭は、本気で誰かを好きになったりしないから、南沢さん、不安なんじゃない?』