早苗ちゃんの、思わせぶりなセリフは一旦スルーして、一之瀬君に向き直る。 『体調、どう? 大丈夫?』 「ああ。明日には退院できそう」 『よかった』 「心配した?」 『した』 「心配すんな、って言ったのに」 一之瀬君が、クスっと笑う。