「ねぇ、ひとりなんでしょ?
 俺たちとどっか行かない?」

『・・・・・・・』

「ねー、ねぇっ!」

腕をぎゅっと掴まれ、痛さに顔をゆがめる。

『離してっ!』

「ヤダ。ほら、おいでよっ」

男の人が、私を後ろから羽交い絞めにする。

逃げられない・・
どうもがいてみても、鉄格子のように強く頑丈で、逃げられない。

嫌だ、が
怖い、に変わった。