魔王の甘い罠 【完結】

本当はもうひとつ

―――来年もまた一緒に来られますように

って祈るつもりだったけど
私の中のダメな私が顔を出して、邪魔して
できなかった。


「OK?」

一之瀬君が、私を見る。

『うん、ちゃんとでき・・』

「おまっ!!」

一之瀬君は私の肩を強く抱き、人ごみを縫うように足早に私を連れ去った。