魔王の甘い罠 【完結】

「うん、付き合ってた」

『っ・・・』

再び一之瀬君が私の肩を抱き、少しずつ前に進み始める。
進まないと、後ろからどんどん押される。

「高1の冬くらい?から、ほんの数か月」

『な・・んで、別れたの?』

「俺は大丈夫だったけど、あの人がだめだったみたい」


それ以上のことは質問しなかったし
一之瀬君も言わなかった。