魔王の甘い罠 【完結】

『・・うん』

「質問、言いにくそうだね」

『・・・・・・・』

「質問も、この人込みも、がんばれ」




『・・早苗・・ちゃんと、付き合ってたの?』



私の肩を抱いていた一之瀬君の手が、離れた。

「それが、3こめの質問?」

私はコクリと頷く。

「じゃ、答えなきゃだな」

立ち止まり、私を見る。
私も、一之瀬君を見る。