玄関まででいい、と
一之瀬君は靴を履きながら言う。



靴を履き終わり、私を見つめる。

何か言わなきゃ・・


『来てくれて、ありが・・』


がしっ

私の頭を自分の胸元に引き寄せる一之瀬君。