あったかいココアを2つ用意して、部屋に入る。
自分の部屋なのに、一之瀬君がいるだけで、
自分の部屋じゃないみたい。


『ハイ』

「サンキュ」


『ありがと』

「あ?」

『来てくれて』


「おう」

一之瀬君は、フッと笑って
私の頭にポン、と手を置いた。