「さく・・ら・・」

『・・・・・・』

「大丈夫・・か?」


私のベッドの上で
びしょびしょの一之瀬君を
まるでぬいぐるみを抱きしめるかのように
思い切り抱きしめたまま

私は一之瀬君の腕の中で
震えていた



『・・うん、大丈夫』