On The Bed 【短編】

さすがに鷹弥の隣には座ることはできなくて、あたしは彼の足の辺りで緊張しながらゆっくりと腰掛けた。

目線は向かいにあるベッドのシーツ。

後ろに鷹弥の気配も感じるけど、緊張したあたしの顔は鷹弥からはきっと見えないと思う。


とりあえずなんか喋ろう。


「……帰ったらもう引退だね」

「ああ、そうだな」


……何この空気。会話終わっちゃったじゃん。

そういえば鷹弥と二人きりになるなんて初めてだ。

もっと周りに人がいれば冗談とか言ったりもできるのに。