On The Bed 【短編】

用が済んだ後も、あたしは緊張しているくせにまだここにいたかった。

それなのに話すネタも思いつかなくて、不審者みたいにきょろきょろと部屋を見渡す。


「……座れば?」


急に声をかけられて、思わず肩をビクつかせてしまう。


それにしても座るってどこに?

ドレッサーの椅子には鷹弥のバスタオルや靴下が無造作に置かれている。

鷹弥のにしろ大沢くんのにしろ、男子のベッドにはなんとなく座りにくいし…


「……座る場所なんてないじゃん」

「ここ、座っていいよ」

鷹弥は少し上体を起こして、ベッドをポンポンと叩いた。