On The Bed 【短編】

鷹弥の部屋に入ると、彼が1人で窓側のベッドの上であお向けのまま携帯をいじっていた。


あたし達の部屋は四人部屋の和洋室だったけど、鷹弥は同じくチューバで2年の大沢くんとツインルームのはずだった。

大沢くんも部屋にいると思っていたのに、どうやら彼はお風呂に行っているみたい。


一方で鷹弥はご飯の前に軽くひとっ風呂浴びてきたらしく、不意打ちの二人きりに胸が急に騒ぎ出す。


「楽譜、ここに置いておくね」


緊張して声も手も震えてしまう。

それを抑えるように手に力を入れて、あたしは小さなドレッサーの上に楽譜のファイルを置いた。

鷹弥はあたしの緊張に気づいているのかいないのか、一言短く「おう、サンキュ」と言った。