On The Bed 【短編】

鷹弥はあお向けになっているあたしの背中の下に片方の腕を回して、何度も唇を重ねる。

今までの優しかったキスと違う吐息混じりのそれには、あたしと同じように鷹弥も苦しい想いをしていたことを感じさせられた気がした。


体を離してから思い出したように携帯を見る。


「……もう戻らなきゃ。みんな帰ってきちゃう」

「ああ……そうだな」


「えっと、じゃあ、おやすみ」

「……おやすみ」


なんとなく名残惜しい気持ちがありつつも、あたしは扉の方に向かった。