最初にこの時間に決めた理由よりもはるかに単純。

でも、大きな大きな理由。

私の乗る駅から2分。隣の駅。

参考書を開きながら電車に乗ってくる彼。

背が高くて、笑顔がとっても似合いそうな優しい顔。

参考書さえも素敵な本に見えてくる。

不思議なオーラを身にまとってる人。

私は彼のことを何も知らない。

でも、1度彼を見たら、もう忘れることはできなかった。

高校1年生の4月。

私は彼に恋をした。