<6時27分>

落ち着いた様子で乗ってくる彼。

“今日も参考書見てる…”

早めの時間帯。空いている電車。

何気ない風景。

彼は私の何気ない日常に彩をくれた。

毎朝この時間。

約40分間の私の幸せの時間。

名前も歳も知らない彼に恋をした。