授業中も真剣な顔で授業を受ける翔の横顔を遠くから 見ていた。 翔と隣の席になりたいな。 席替えで隣の席になるといいな。 ずっとそうおもっていたけど なかなか、翔と隣の席になることはできなかった。 ある休み時間、私が本を読んでいたら 翔が話しかけてきた。 「その本好き?」 「うん」 「それ俺も好きなんだよね」 短い会話だったけど 私にはその会話は何十倍もの価値があった。 嬉しくて嬉しくてたまらなった。