塩崎君は今、何を考えているんだろう。 休みの日どんな風に過ごしているんだろう。 好きな人いるのかな。 どんな子が好きなんだろう。 友達とどんな会話をしているんだろう。 私はずっと翔のことが気になって気になってしかたなかった。 いつも、目に映るのは翔だけだった。 それまで、そんな風に男の子を見たことはなかった。 気になったことはなかった。 かっこいいと思ったことはなかった。 そう、翔が私の初恋の相手だった。