翔は頭が良くて、学年でも上のほうだった。


「塩崎、ノート貸して」

「塩崎君、プリント見せて」

「翔君、教えて~」

休み時間になると
翔の周りにはたくさん人が集まって
宿題や勉強を教えてもらっていた。

たくさんの人がひつこく
翔に頼みこんできても
翔は嫌な顔ひとつせず、みんなに優しく教えいた。


いつも、翔は優しかった。