「美月~、美月~。」 誰かが私を呼ぶ声がして 私は目を開けた。 部屋の中を見回したけど部屋の中には誰もいなかった。 気のせいかな。 でも、さっき 確かに私を呼ぶ声がしたはずなのに………。 私は不思議に思いながら オレンジ色の家を出た。 家から少し下ったところに 川があって。 ん? 川の向こうに誰かいる? 私は走って丘を降りて川のほうにかけていった。