生徒会の甘い罠

少し心配していたゲリラ豪雨が襲来することなく夏休み最後の花火を見届けることが出来た。


おじいちゃんからのワンコインのお小遣いは貯金に回すことにしたよ。


「沙弥、ちょっといい?」


歯磨きの最中にママが呼んだ。


「何?」


「聞いたんだけど、大変だったらしいわね」


早くもママのお茶友達がお伝えしてくれたか。


「クラスメートも巻き込まれてたし、無視するわけにはいけなかったし。手は出してないから」


ママの表情が変わんない。


朝から鉄仮面っぽいんだからドキドキする。


立て続けに言い訳はしないことにしよう。


朝のちょっとしたピリピリムードだ。


「ありがとうって伝えておいてくれって」


「…………そう…………」


…………これは、助かったのかな?


ママは仕事に行く支度を始めたし。


機嫌がいいわけじゃなかったから、ギリギリかあ。