生徒会の甘い罠

頬を膨らませる巧さんが微笑ましい。


そんな微笑ましい姿を見てる私ですが、朝ではございますが、炎がメラメラと燃え始めた。


中学入学から新聞部に入り、顧問の先生の指示で巧さんと京花さんと活動してきた。


他にも部員はいたけど、この4人で組んで担当する生徒新聞の記事を取材して書いてきた。


次第に意気投合したのは自然な流れ。


そして、いつしか私は巧さんに惹かれていた。


でも、遅すぎた。


卒業式のあと4人で帰り、楓と京花さんと別れてほんの少しだけど2人っきりになれた。


なれたけど、勇気は出せず当たり障りのない会話でお別れ。


携帯番号とメールアドレスは登録してあるけど、踏み込む勇気もなく今日に至ってる。