月夜ごめんね。ありがとう。


月夜が帰った7時頃。

誰も来ないはずのドアがノックされた。

『どうぞ』

入ってきたのは...

遠藤さん。

『え、んどうさん?』

姫「あんた...死にかけなんだ」

ドクンッ 死にかけ...か。

『ッ...』

姫「ねぇ?あたしは月夜と両想いなの。
月夜は優しいからあんたに構ってるけど
本当はあたしといたいって言ってんの。
死にかけならさ、早く死んでよ」

ドクンッドクンッ

心臓の鼓動が速くなる。


やめて。やめてよ。

姫「聞いてんのかよ!」

『...。大丈夫ですよ。もうすぐ消えます。』

だからせめてもう少しだけ...
月夜を私から取らないで。奪わないで。