梅『さっ!さすが!塔子様!!』←あれで分かるのか!?凄いな

昨日、夜鬼が倒れた事で、大騒ぎになり、食事どころではなく。ほぼ丸一日、食事を取っていなかったので、まさに今ガッツキ中の私ーーー

ーーーあれ?味うっすいな!?私を気遣って薄口にしてくれてるのかな?まぁ、体には良さそうーーー上品な味わいねーーー


寝室は、婚約者だから、同室にしなければならないらしく、、、流石にそれは、もう少し待って!!
と、強くリンさんに頼みこんで、何とか隣りの部屋をあてがってもらったーーー


塔子「あぁ!生き返ったーーー!さてと、ちょっと夜鬼の様子見てくるかな...」

リンさん曰く、この婚約の経緯は、秘密が漏れるのを防ぐ為に、くれぐれも他言無用と言う事で、一応、私は何もしない、何も言わない事と念を押されている


隣の一室は、お葬式でもしているのか?って位に、いかにも陰湿な空気感が漂うーーー。。。

『主様ぁぁぁ…!!!』
『お目覚め下されぇぇぇ!!!』

私が来ても誰も、気付いてないみたい...沢山の妖達が、夜鬼の周りを取り囲んでいるーーー
『あの様な者と婚約などするからよ…』

あの様な者が…今、ここに居ますけど?
『忌々しい…女…』
妖達は、何気にチラッとこっちを見ている...気付いてたのか、、、
『餌など傍に置いては主様のお体に触りますわ…』
え、餌って…。。。
『主様の妻には私がなりますのに…おかわいそうな主様…』


女妖達からすれば、、、私は目障りで仕方ないのだろう。。。
…酷い言われように、私の目尻がピクピク脈打つーーー


その時、りーんっと美しい鈴の音が響いた

リン『塔子様の御前ですよ、有象無象はちりなさい!!』