リン『夜鬼様、きちんと紳士的に、塔子様に説明はなされましたよね!?』

少しずつ距離を縮めながらも、何だか声に力がこもっているのは気のせいだろうか?
リンはやや私から離れて夜鬼の隣で足を止めたーーー

夜鬼『あぁ、...一応』

面倒くさそうな夜鬼の態度を見て

あっ!やっぱりー。。。みたいな顔をリンはあからさまにしてため息をついた、、、

リン『、、、塔子様、申し訳ございません。。。わからない事がありましたらなんなりとこのリンめに、ご質問下さいませ…答えられる限りお答えしますので』


まぁ、要は、夜鬼が私に質問されて答えるのが面倒になってリンを呼び出したのである


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大体かいつまんで説明をしてから、私は気になる事を聞いてみた


塔子「私に自覚がないって…何の事?」


リン『…それはおそらく、塔子様は、ご自身ではお気づきになられておりませんが、我々、妖にとって、貴女様は、花の蜜になる様な存在であるという事です』

塔子「ーーー花の蜜?」

リン『今まで、妖に言われませんでしたか?良い香りとか…甘い香りがする…だとか…?』

塔子「あ、ある…かも。。。私からそんな匂いが出てるんだって、気にはなっていたんだけど…」

よく、自分の匂いは自分じゃわからないって言うし、そこまで気にしてなかった…